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Nobuko Takatsuki Gallery

高槻 のぶ子 アートギャラリー

PROFILE

高槻 のぶ子 略歴   NOBUKO TAKATSUKI(JAPAN)
 京都府生まれ・京都成安女子短大美術科(現成安造形大)卒業
 九州芸術工科大(現九州大)聴講生(3年間仏教美術を学ぶ)
 テキスタイルデザイナー・着物染色作家を経て、本格的に絵を描き始める。
 写実の意味を問いながら記憶時間をテーマに描き、現代美術作家として海外展にも出品している。 
 タイルモザイク作家としても作品を発表し、2000年より寝屋川市障害を持つ人の自立支援に携わり、
 絵画、モザイクを指導している。

 個展 1996~2016まで 20回(京都・大阪・東京)

 工房「RainTree」主催・絵画教室・タイルモザイク教室講師
   福祉タイルアート「モザイクJOY」代表

INFORMATION

高槻のぶ子展 墨・和紙 そして 水

2023年5月7日 〜 2023年5月13日

現代画廊

場所:大阪府大阪市北区西天満4-6-24

更新日:

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    作品名 モザイク・ウォールパネル
    「光へ−2・外部に」
    サイズ 45×45cm/厚さ2.5cm
    画 材 合板・タイル
    完成年 2020年
    解 説 材質としてのタイル
    私の出発点は工芸デザインである。大げさに言うこともないが、美術科染織デザイン専攻 として自分の進路を歩き始めた。織機を使い、染色化学を学び、デザイン専攻とはいえ 実技時間はかなり多かった。 テキスタイルデザイナーとしての仕事を離れてからも、染色家として働いた。 今、私の作品が素材の特性という表情の豊かさにこだわっているのは、 こういう経歴が作用しているのかもしれない。 平面から空間を取り込む立体へ、抵抗のない手触りからあきらかに物体の重さへと、 材質の変化による技術と知識は、アートというより実験のような面白さがある。 タイルモザイクのジャンルを問われれば、あえて工芸か造形かと言わざるを得ないが 建築的な要素も多分にある。 タイルは建材の外装、内装に当たるので、使い方もアート作品であってもその基準に従う。 デザインより当然、木材カット、塗装、接着など手仕事の部分が多くなり、 それが楽しい。私にとってこの機能性の部分も材質としてのタイルを使い続ける 理由になっているかもしれない。勿論タイル自体の美しさを除くことは出来ないが。
    作品名 モザイク・ウォールパネル
    「光へ−2・内部へ」
    サイズ 45×45cm/厚さ2.5cm
    画 材 合板・タイル
    完成年 2020年
    解 説 モザイクの表現
    タイルモザイクで写実的デザインを精巧に作る欲求は、私には最初から あまりなかったかも知れない。それはそれで完成時の満足感を得られるし クラフト技術として必要でもある。ビザンチン時代の教会の絵画的な美しさに 魅せられた人はほとんどだと思うが、写実的という制約を外された時にこそ モザイクの可能性が見えてくると私は思っている。 「光へー」シリーズ4点はモザイク本来の(5mm×1cm)のピースの寄せ集め で仕上げた。「モザイクで内面を表す」これは最近の私の挑戦ではあったが、 夫の死を経験し、想像を超える感情の嵐が心象として重なったかもしれない。
    作品名 立体モザイク
    「門番」
    サイズ W22×H56cm
    画 材 W22×H56cm 金属支柱・石粉粘土・タイル
    完成年 2021年
    解 説 モザイクの補修
    作品にも年月による破損、ピースの欠落、摩耗、などもろもろの影響が出ることは 避けられない。堅牢だと思えるモザイクなども例外ではない。 モザイク作家さんの話など聞いていると、壁面モザイクの修復の仕事がかなり あるとか。 手元を離れた作品は確かめようがないが、わたしにもいくつか経験がある。 モザイクウオールパネルを買ってくれた人から、10年後に連絡があり、 同じものを造ってほしいという。モザイクパネルの端の一部がはがれていた。 かなり厳しい自然条件の中に吊るされていたらしい。用途による材質と技法の判断は クラフトには欠かせない。 この立体「門番」も初期にひびが入った。モデリングの上層部分に用いた石粉粘土が 厚くて乾燥不十分だった。タイルの接着部分がまるで皮のようにはがれて 浮いていた。粘土の焼き物にするとこういうことは起こらないが。 異素材を扱う時の水分と乾燥には充分の注意が必要だ。
    作品名 立体モザイク
    「カン蛙」
    サイズ 変形36×30cm/厚さ1.5cm
    画 材 合板・タイル
    完成年 2021年
    解 説 久しぶりの注文
    モザイクを始めた頃、ウオールパネルやミラー等、大、小を問わず 注文が多くあった。さすが現場での制作は体力的に厳しいので受けることは なかったが、新築祝いのモザイクミラーなど人気があった。 この「カン蛙」は 2000年に「宮沢賢治幻想曲」という作品展をした時の、 はがき用に描いたデザイン画である。 今年、梅雨がしとしと続いてコロナ禍で、気分も変わるかなとこの作品を 造った。何日かして思いがけず来訪者があった。同じものを造って欲しいと頼まれた。 蛙がなんとも可愛いいんだとおっしゃった。私はうれしくてこの久しぶりの注文 を二つ返事で引き受けたのだ。
    作品名 深海に適応したステゴザウルス
    サイズ 60×100cm
    画 材 合板パネル・漆喰・アクリル絵の具
    完成年 2008年
    解 説 新しい年になると掛ける絵がある。このステゴザウルスの絵もそのひとつで、この絵にたいした意味はないが、あるとすれば私のこの絵に対する思いのようなものだろうか。この季節になると何か奇獣じみて見えるのだ。奇獣じみているからどうなのだ、ということだが人間の力の及ばない何かを感じるのかもしれない。私の絵にそんな力があるとも思えないが、お正月になると出番になる。この絵は13年前「原始の海 記憶=地層」と題した作品展で発表した同じサイズのステゴザウルスの絵4点のうちの1点である。これはモザイクの原画として使う意図があり、今尚実施に至っていないがそれを忘れてはいない。実はこのHPのこの場所に2021年の新作のモザイクを更新するつもりでいたが、思いかけず訪れた寒さに音を上げて未完成のまま年越しだ。それで思いついたのがこのステゴザウルスでお許しを請おうと思ったわけです。
    A HAPPY NEW YEAR ! 2022/1/1

    下記の詩はその時の作品展のカタログのものです。

    深海に適応したステゴザウルスは、ミロともクレーともつかない色彩で私の前に現れた。明るいものと、深いものに向かって駆けていく。長い不在の後を取り戻すのはむずかしい。堆積した記憶、侵食された地層。古生代はウミユリの海。終わりなき現象の海は始原回帰の青い沈黙となった。