「バイオグラフィー異国趣味」「地図を楽しむ」2008年3月1日(土)〜3月30日(日) 神戸市立博物館
南蛮美術企画展〜バイオグラフィー異国趣味〜
■会場/2階 南蛮美術館 様々な美術作品や、歴史資料を目にしたとき、私たちは先ず最初に、これらを直接作った人たちのことを先ず考えることが多いと思います。もちろん、画家や製作者は、非常に重要なのですが、他に重要な役割を果たした人々の存在も忘れるべきではないでしょう。桃山時代のように、絵画表現が政治権力と密接に結びついていた時代もありました。江戸時代の洋風美術は蘭学の発展なしには考えられません。そして、近代の収集家たちの情熱が、貴重な作品や資料を今日まで伝えるのに大きく寄与しました。 織田信長、豊臣秀吉、高橋景保、永見徳太郎…。桃山時代から昭和まで、画家・権力者・学者・コレクターたちの「伝記」を軸に、日本の異国趣味美術を紹介します。 重要文化財「織田信長像」、その信長が建築を許したキリスト教教会を描く「都の南蛮寺図」、長崎派の画家たちの精緻な花鳥画表現、江戸の洋風画家と蘭学者たちの努力の結晶である銅版画などの作品を展示します。 出品点数 約100点
都の南蛮寺図 桃山時代 イエズス会は京都布教の拠点として四条坊門姥柳町(中京区蛸薬師室町西入ル)に3階建ての聖堂、いわゆる「南蛮寺」を建立した。本図は、この南蛮寺を描いた同時代の絵画資料としては唯一現存しているもの。織田信長の許可のもと、天正4年(1576)に献堂式をおこなった。正式には被昇天の聖母教会と呼ばれた。新たな京名所として見物人でにぎわったが、同15年に豊臣秀吉が出した宣教師追放令によって破却されたといわれる。筆者は狩野永徳の弟で、信長や秀吉の画事をつとめた宗秀(1551〜1601年)。
古地図企画展〜地図を楽しむ〜
■会場/2階 特別展示室2 私たちのまわりにはいろいろな地図があり、利用されています。学校などで真面目に見る地図がある一方、街中では地図をデザインしたシャツやカバンなども見かけます。地図を楽しんでいるわけですが、そのような気分は江戸時代にもありました。工芸品であるお皿や印ろう、鏡の裏面などに、日本地図や世界地図の図柄が描かれているのです。 さらに絵解きや洒落で地名を読ませるもの、彫り師の技術を誇示するような極細密図や見立て図などもあり、地図を楽しむ気持ちが伝わってきます。 今回の企画は地図皿を中心に、ちょっと風変わりな古地図資料を展示し、私たちもそのような気分に触れてみたいと思います。 出品点数 約40点
伊万里焼円形日本図 有田窯 江戸時代後期(19世紀前半) 19世紀前半の天保期に、肥前有田(現佐賀県)で、地図をデザインした円形や四角形の皿が大量に生み出されます。いわゆる伊万里焼地図皿と呼ばれ、異色の古地図資料ですが、本資料はその中でも最大級の大皿です(径48cm)。日本と周辺諸国(琉球、朝鮮、北海道にあたるエゾ地)、さらに「小人国」「女護国」といった不思議な国、鶴や十二支方位盤などを描いています。皿には料理が付きものですが、日本地図との組み合わせとはいかなる趣向なのでしょうか。
■会期 南蛮美術企画展 〜バイオグラフィー異国趣味〜 古地図企画展 〜地図を楽しむ〜 いずれも、平成20(2008)年3月1日(土)〜3月30日(日)
■開館時間 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) 金曜日は〜午後7時(入館は午後6時30分まで)
■休館日 毎週月曜日
■会場 神戸市立博物館 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地 TEL:078-391-0035 http://www.city.kobe.jp/cityoffice/57/museum/
■入場料 当日券 団体券(30名以上) 一 般 200円 160円 高校・大学生 150円 120円 小・中学生 100円 70円
*団体は30名以上。 *高校・大学生は、学生証によって身分を確認できる方。 *65歳以上で、「神戸市すこやかカード(老人福祉手帳)」持参の方は無料。 *障害者の方で手帳持参の方は無料。 *神戸市及び隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市の小・中学生は、「のびのびパスポート」の提示により無料。 (隣接6市1町とは明石市、西宮市、芦屋市、宝塚市、三田市、三木市、稲美町)
■関連事業 学芸員解説会 午後1時30分〜 於:各展示室 (1)地図を楽しむ 3月8日(土)三好 唯義 学芸員 (2)バイオグラフィー異国趣味 3月29日(土)塚原 晃 学芸員
■同時開催 絵画コレクション展 〜田村孝之介・別車博資の滞欧作を中心に〜 2月20日(水)〜4月17日(木)
■次回予告 特別展 ルーヴル美術館展 〜フランス宮廷の美〜 平成20(2008)年4月26日(土)〜7月6日(日)
2月25日 16時47分更新 |