『北海道の水彩画 -みづゑを愛した画家たち-』 2008年4月26日(土)〜6月8日(日) 北海道立近代美術館
水彩画は、明治になって西洋画の一つとして本格的に日本に紹介されました。作品の親しみやすさや画材の手軽さもあって広く普及していき、明治30年代後半から全国的に流行し、大下藤次郎、三宅克己、丸山晩霞らが人気を博しました。1913(大正2)年には初めての水彩画団体である日本水彩画会が創立し、水彩画の画家を輩出する一方で、大正期には、古賀春江、岸田劉生ら水彩を専門としない画家たちが個性的な水彩画を残しています。 その頃、北海道の美術はまだ黎明期といえる時期でした。東北帝国大学農科大学(現・北海道大学)で有島武郎が学生らと美術同好会黒百合会を創設したのが1908(明治41)年。同会は、『白樺』同人の有島を媒介として、北の地に美術啓蒙活動を行い、その展覧会で人々が目にする絵画の多くが当時は水彩画でした。 大正末から昭和初期、水彩画の革新をめざす中西利雄ら若い画家たちが登場します。ちょうどその頃、札幌では水彩画家として頭角をあらわしはじめていた繁野三郎が、北海道の水彩画を牽引する存在となっていきます。昭和10年代に中西らが札幌を訪れて絵画指導にあたったことや、繁野が熱心に水彩画の普及と後進の育成に尽力したことが刺激となって、北海道の水彩画は活気を帯びていき、この頃水彩画を始めた若者たちが、戦後、北海道各地で地域を支える存在となっていきました。 本展は、北海道の歴史と美術の流れの中で、水彩画がどのように展開してきたかを約110点の作品によって紹介します。水彩画の多様な魅力をお楽しみください。
◆関連事業美術講座『北海道の水彩画』 5月10日(土) 「明治の水彩 -近代日本と北海道」 5月17日(土) 「岸田劉生・古賀春江・三岸好太郎 -大正の個性派と水彩」 5月24日(土) 「繁野三郎と北海道の水彩画」
時間/各回午後2時から約1時間 会場/当館映像室(定員50名)聴講無料 講師/当館学芸員
◆会期 2008年4月26日(土)〜6月8日(日) 開館時間 9:30〜17:00(展示室への入場は16:30まで) 休館日 月曜日(ただし5月5日は開館)、5月7日(水) ◆主催 北海道立近代美術館、北海道新聞社 協力 JR北海道 後援 札幌市、札幌市教育委員会
◆観覧料 一般1.000円(790)円、高大生600(480)円、小中生300(200)円 ( )内は10名以上の団体料金およびリピーター料金(当館で開催された特別展の観覧半券を提示する場合) これくしょん・ぎゃらりいとの共通券は一般1.200円、高大生650円
*** これくしょん・ぎゃらりい ***
●これくしょん・ぎゃらりい1階 追想 -片岡球子の世界
今年1月に逝去した札幌生まれの日本画の巨匠・片岡球子(1905〜2008)の追悼展。初期から晩年までの作品でその画業を回顧。
●これくしょん・ぎゃらりい2階 ガラス -夢のうつわ
美しい暮らしへの夢、自由な造形への夢・・・人々の夢を託すうつわとしてのガラスの世界を紹介します。 同時開催:新収蔵品展
会期 2008年4月22日(火)〜7月2月(水) 観覧料 一般500(410)円、高大生250(170)円、( )内は10名以上の団体料金。 65歳以上の方、心身に障がいのある方、中学生以下などは無料。高校生は毎週土曜日は無料。
北海道立近代美術館
〒060-0001 札幌市中央区北1条西17丁目 Tel.011-644-681 Fax.011-644-6885 テレフォンサービス 011-612-7000 http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/
3月18日 13時19分更新 |