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岩崎ミュージアム第432回企画展 横浜芝山漆器展

2019年9月4日 〜 2019年9月16日

岩崎ミュージアム

場所:神奈川県横浜市中区山手町254(港の見える丘公園前)

TEL:045-623-2111

2年に一度開催される横浜芝山漆器研究会の展示会です。象嵌が美しい芝山漆器の作品、漆に装飾を施した装身具や額絵、インテリア小物、漆塗りの箸なども展示販売いたします。
 
【横浜芝山漆器の歴史と現状】
安永年間(1775年頃)上総の国(千葉県)、現在の成田空港近くの芝山村に住んでいた大野木仙蔵という人が芝山象嵌の創始者といわれています。その後、同氏は芝山仙蔵と改名し、江戸に出てきて芝山象嵌を広めました。江戸を中心に受け継がれてきたこの芝山象嵌は、1859年の横浜開港によって大きな転換期を迎えました。新しく開かれた港町を行き交う外国貿易商たちは、芝山象嵌の繊細美あふれる独自の技法を高く評価し自国に持ち帰りました。そして政府の殖産興業策と相まって海外から多くの注文が来るようになりました。そのため、多くの職人が横浜に移住するようになり、芝山象嵌の生産が本格的に始まりました。特に、1893年シカゴ万国博覧会に出品された「真珠貝花紋小箱」が入賞を果たすと、その技法は芝山象嵌に携わる職人たちに大きな影響を与え、次第に芝山象嵌から異なる道を歩み始め、横浜独特の芝山象嵌が形成されるようになりました。しかし、明治、大正、と隆盛を誇った芝山漆器も、関東大震災や横浜大空襲による街の崩壊、それに伴う職人たちの離散などの理由から、残念ながら現在ではこの伝統技法の継承者も少なくなってしまいました。今回の芝山漆器展におきまして、横浜開港と共に歩んできた芝山漆器のすばらしさを、改めて皆さんに広くご紹介できれば喜ばしく思います。