PAGETOP

イケムラレイコ 土と星 Our Planet

2019年1月18日 〜 2019年4月1日

国立新美術館「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」

長くヨーロッパを拠点に活動し、国際的にも高い評価を得ているイケムラレイコの大規模な個展を開催いたします。

イケムラレイコは、1970年代にスペインに渡り、その後スイスを経て、1980年代前半からはドイツを拠点に活躍してきました。絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真など、イケムラが手掛けるメディアは多岐にわたります。それはイケムラが、何かが生まれる途上に潜在している、いまだはっきりとは見えない無限の可能性を表現するという独創的な芸術的課題に、多様なメディアをもって挑んできたことの証でもあるでしょう。本展覧会では、そのような不可能にも思える目標に真摯に取り組んできたイケムラの創造の軌跡を、約210点の作品とともにご紹介します。

スイスで本格的に画家としての活動を開始したイケムラは、1983年にドイツに移りました。当時の絵画を席巻していたのは、力強い色とかたちで、人間の生の感情を表出する新表現主義と呼ばれる動向でした。イケムラもまた、女性であること、そして異邦人であることの困難に抵抗するかのような荒々しい絵画や、多様な線で構成されたユーモラスで人間味あふれるドローイングなど、実験的な試みに没頭しました。そうした制作を経て、1990年代以降に現われてきたのは、名もない小さな動物や無垢な少女たち、母と子、木々や山と一体化した人物、誕生と死を含みこむ神話的な原始の風景などでした。

人や自然をコントロールし、体系化することによって成り立つ今日の社会は、自然災害だけでなく、原発の事故など、人が作りだしたさまざまなひずみによって揺さぶられています。うつろな空間に漂うはかなげな少女や、現代美術で正面から取り上げられにくかった母と子の像、そして、幻想的な、自然と一体化した小さな生きものたちのすがたには、この世に生まれでた、あるいは、これから生まれいづるものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとする強靭な思想が感じられます。寡黙でささやかな、自らのうちに深く沈みこんでいく内省的な作品世界は、まさにこの点において、きわめて今日的な批評性に満ちています。それは、日本とヨーロッパという異なった土壌で鋭敏な感覚を磨いてきたイケムラだからこそ見出しえた、啓示に満ちた景色でもあるでしょう。

2011年に東京国立近代美術館と三重県立美術館で開催された「イケムラレイコうつりゆくもの」展以降、イケムラは、社会に向き合う態度をより意識するようになったといいます。本展覧会は、独創的な創造活動により、破綻しかけた社会の構造にまで切り込もうとするイケムラの芸術をたどりなおし、多面的に追体験できるように、16のインスタレーションの集合として構成されています。展覧会のクライマックスには、近年の総合的な世界観を、神話的な空間に表出した大型の風景画の部屋が現われます。展覧会を通じて、そうした景色の向こうに広がる世界を、多くの来場者とともに考えることができれば幸いです。

会 期:2019年1月18日(金)~4月1日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
 ※毎週金・土曜日は20:00まで
 ※入場は閉館の30分前まで
 
主 催:国立新美術館、バーゼル美術館
後 援:スイス大使館

観覧料:一般1,000円 / 学生500円(税込)
 ※2月24日(日)は天皇陛下御在位30年を記念して、入場無料。
 ※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。
 ※団体券は国立新美術館でのみ販売(団体料金の適用は20名以上)。
 
巡回情報
この展覧会は、スイスのバーゼル美術館と共同で企画するものです。東京展を再構成した巡回展が、2019年春から夏にかけてバーゼル美術館で開催される予定です。

◆チケットプレゼント◆

「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」招待券をご希望の方は 、展覧会のご感想やその他、日本美術倶楽部へのメッセージ等とともに次のフォームよりご応募下さい。

(お一人様2枚まで)

《応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。また、当選の発表は発送をもってかえさせていただきます。》

チケット提供:国立新美術館「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」

お名前
ご住所 郵便番号(例:530-0047)

住 所(例:大阪府大阪市北区西天満4-9-2)

マンション名・ビル名
メールアドレス PCメールアドレスをご入力ください

メッセージ
画像認証 captcha

国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2