田中一光 未来を照らすデザイン
2020年1月25日 〜 2020年3月15日
奈良県立美術館
所在地:奈良県奈良市登大路町 10-6
グラフィックデザイナー・田中一光は、1930 年に奈良に生まれ、2020 年に生誕 90 年を迎えます。本展は、奈良に生まれ、日本、そして世界を舞台にグラフィックデザイナーとして活躍した田中一光の作品を通じて、その業績を振り返ります。
この展覧会では、膨大な数にのぼる田中一光の業績から、ポスターやグラフィックアートを中心とする田中一光の作品を通じて、その創作活動の魅力を伝えると同時に、作品を通して田中一光が目指したデザインによる日本文化の発信を目指す姿勢、デザインの発信する力、創造のエネルギーを感じて頂く機会とするものです。
また本展では、衣服デザイナー・三宅一生による「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」から、田中の代表作でもある2作品「Nihon Buyo」と「写楽二百年」をモチーフとした作品を出品します。三宅の田中の仕事への尊敬や感謝の気持ちがきっかけとなり生まれたこのプロジェクトは、2016 年より毎年新しいシリーズが発表されています。
田中一光と三宅一生は 1960 年代に出会い、1978 年には田中の提案と指揮により、当時としては画期的な個人作品集「三宅一生の発想と展開」を手がけ、その後もコレクションや展覧会のポスター制作など、深い交流が続きました。田中の三宅への期待は「私は,三宅一生の手によってはじめてファッションデザインというものが、構造的な要素をもち、それまでの流行商品の域から抜け出て、デザインとしての力をもちはじめたと思っている」(田中一光デザインの世界,講談社,1987)という言葉にも表れています。
出品作品は、元となったグラフィックのデザインを尊重し、モチーフのカットやトリミングを一切行わず、グラフィックデザインそのままがプリーツ加工され衣服に再現されています。着用して立体となることでグラフィックに新たな命が吹き込まれ、いきとした新鮮なエネルギーの息吹が感じられます。
会 期 2020年1月25日(土)~3月15日(日)
主 催 奈良県立美術館 文化庁 (独)日本芸術文化振興会
協 力 公益財団法人DNP文化振興財団
後 援 NHK奈良放送局、奈良テレビ放送株式会社、株式会社奈良新聞社、
西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、阪神電気鉄道株式会社、
奈良交通株式会社、奈良県商工会議所連合会、奈良県商工会連合会、
奈良県中小企業団体中央会、株式会社南都銀行、(一社)日本旅行業協会、
(一社)全国旅行業協会奈良県支部、(一社)国際観光日本レストラン協会、
(一財)奈良県ビジターズビューロー、(公社)奈良市観光協会、
奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合
開館時間 9 :00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 2月3日、10日、17日(いずれも月曜日)25日(火)
観覧料
一般800(600)円 / 大・高生600(400)円 / 中・小生400(200)円
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方 1 人、
外国人観光客(長期滞在者・留学生を含む)と付添の観光ボランティアガイドの方は、
無料でご観覧いただけます
■関連イベント■ 奈良県立美術館主催
特別対談「田中一光デザイン室の日々」 3月1日(日) 14:00~(13:30 開場・先着順)
田中一光の初代アシスタントとして二人三脚でデザイン室を切り盛りした太田氏に、田中一光の生の
姿についてお話いただきます。
講 師:太田徹也氏(デザイナー・元田中一光デザイン室勤務)
聞き手:当館学芸員
会 場:奈良県立美術館レクチャールーム 定 員:80 名
ワークショップ「漆で作るモダンデザイン」 2月23日(日) 14:00~(13:30開場・予約制)
講 師:小西寧子氏(漆芸家)
会 場:奈良県立美術館レクチャールーム
※予約方法など詳細は奈良県立美術館HPをご確認ください。
美術講座「田中一光の造形感覚 日本の美をデザインする」 2月16日(日) 14:00~(13:30開場・先着順)
講 師:奈良県立美術館学芸員
会 場:奈良県立美術館レクチャールーム 定 員:80名
奈良県立美術館学芸員によるギャラリートーク 2月1日(土)、22日(土)、3月14日(土) 14:00~ 展示室にて
◆チケットプレゼント 終了◆
「田中一光 未来を照らすデザイン」の招待券チケット応募は終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました。