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篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち

2021年4月3日 〜 2021年5月9日

そごう美術館

【追悼】2021年3月1日、本展の開催を楽しみにしておられました篠田桃紅先生が、107歳で旅立たれました。謹んで哀悼の意を表します。
幼少より墨に親しみ、独自の表現世界を追求、文字から抽象へとその表現を推し進め、墨の新しい可能性を発見する営みを休むことなく続け、その孤高の仕事は最後まで衰えることはありませんでした。墨と寄り添い生きた篠田桃紅の表現の変遷をぜひご覧ください。

  
  
篠田桃紅は、文字の形にとらわれない水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、常に新しい表現に挑戦し続けてきました。自然や時代の変化の中に漂いうつろう「とどめ得ぬもの」に寄り添い、そこに見出した一筋の「墨いろ」の線は、無限の広がりを感じさせるリズムを奏でます。
桃紅が日本古典文学と書法を学び出発した初期の作品から、文字を離れて墨の色や線を追求し、独自の抽象表現を確立したニューヨークでの挑戦とその後、そして余分なものを極限まで削ぎ落として新たな形に昇華し、一瞬の「心のかたち」を追求し続けた近年までの変遷を、約80点の作品と資料を通して辿ります。
 
 
篠田桃紅(しのだ・とうこう)
美術家。1913年中国・大連生まれ。5歳の頃から父に書の手ほどきを受けて墨と筆に触れ、以後独学で書を極める。戦後、文字を解体し、墨で抽象を描き始める。1956年単身渡米、ニューヨークを拠点に、ボストン、シカゴ、パリなどで個展を開催し、欧米のアートシーンを牽引。1966年来日したザ・ビートルズは宿泊ホテルに飾られていた桃紅作品に感銘を受け、同じ筆を買い求めたという。2005年「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。建築に関わる仕事や東京・増上寺大本堂の襖絵などの大作、装丁、題字、ベストセラーとなった著書など、活動は多岐にわたり、作品は国内外に多数収蔵されている。
  
  
会 期:2021年4月3日(土)~5月9日(日)
時 間:10:00~20:00 (入館は閉館の30分前まで)
    ※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。
休館日:会期中無休
主 催:そごう美術館
後 援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
企画協力:公益財団法人岐阜現代美術財団、鍋屋バイテック会社
協 賛:(株)そごう・西武
  
  
入館料 * 事前予約不要、ただし入館者が一定数を超えた場合には、入場制限を行います。
一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料 ※消費税含む。
 *( )内は、前売および以下のカードをご提示の方の料金。
 [ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカード]
 *障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料。
 *前売券は、2021年4月2日(金)まで、そごう美術館およびセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。

そごう美術館
神奈川県横浜市西区高島2-18-1
そごう横浜店 6階