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Suisen Nakatani Art Gallery
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《 私の書の告白 》
「書」を書く家に生まれたせいか、文字への興味は人一倍であった。初めて古代文字らしきものに出会ったのは15才の頃である。何と言う文字かわからないまま、字形だけが脳裏にはっきりと映った。
それから42年。今もその古代文字と付き合っている。それが、甲骨文字と金文文字である。その文字達は不思議で、勉強も必要だが分かりかけると3500年もの昔の人々の生活や自然の情景が、写 し出されてくる気がする。
今も私が古代文字を書き続けている大きな源は、今、生きている事(喜び、失敗、悲しみなど)を肯定する証として、書の表現をしている。一番古くて新しい古代文字の大きなエネルギーを感じるのである。
中国古代文字の発生は紀元前1500年ごろ。王が天の神意を仰ぐための、天と王の交信のためであったという。人と人をつなぐ文字ではなかった。人間の知的記号になるのはその後である。
原始のエネルギーが内包されている古代文字は、生活、自然、心の風景の姿を形象化した文字であり、 ゆえに生命を感じるのだと思う。
25年ほど前までは、古代文字の形態が面 白くて文字辞典から文字の意味を調べつつ臨書をした。その後、創作活動のひとつとしてテーマが自然に生まれた。初期には造型としての「円」、その後は古典文学の物語の中の-男と女-をテーマとして表現し、現代に至っている。
創作の初期は、古代文字の持つ意味性と造型性とを大切に、初源的な造型であった。現在は、生きている自分自身の存在を形に投影するための抽象的な表現となっている。
書にとって線は命である。一瞬にして引く線は、ありとあらゆる抒情を放ち、蓄積された 全てを吐き出す線である。
紙に向かい筆に自分を託して、一気呵成に書く。その時、書にリズムが生まれるのである。 私の「線」、「形」は、私の人生の楽譜かも知れない。
《 略歴 》
[1946年]
鎌倉に生まれる
[1984年]
「現日展」現日賞。毎年出品
「凌雲書展」凌雲準大賞。毎年出品
[1987年]
「亀甲展」上野の森美術館賞
[1993年]
「三人展」銀座センターポイント
[1994年]
「凌雲書展」凌雲大賞
「+et〜」銀座センターポイント
「五人展」SPACE G5
[1996年]
ハワイにて甲骨、金文を講議
「BOITES IV」箱展。銀座センターポイント
個展 銀座センターポイント
[1997年]
個展 画廊タカコー
「CARREFOUR」交差展。銀座センターポイント
「中日甲骨文書法展」南京金凌美術館
個展 神奈川アートホール
[1998年]
個展 ギャラリー安土
個展 銀座センターポイント
[1999年]
三人展 -陶「超」展- 銀座センターポイント
「国際インパクトアートフェスティバル」 京都美術館
[2000年]
「ARTEX TOKYO 2000」 東京国際フォーラム
「アンデパンダンテ展」 (パリ)
[2001年]
個展 横浜トヨペット本社weins21
[2002年]
「ル・サロン」 フランス
「現日展」 南不乗賞
[2003年]
個展 ニューヨークWalter Wickiser Gallery
[2004年]
「Aatexpo」 ニューヨーク
「ル・サロン」 フランス
[2005年]
『日本芸術祭」 巡回展
エストニア エストニア国立博物館分館
リトアニア リトアニア美術館分館艫宴hヴィロス宮殿
スロバギア プラチスラバ市立博物館
1975年〜1994年 山中苔泉に師事
1980年〜1992年 加藤光峰に師事
1998年〜 田村空谷に師事
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作品名 | 現存と不在の二重性…乍 |
---|---|
サイズ | 96×180cm |
画 材 | 画仙紙・墨 |
完成年 | 2004年 |
解 説 | 一枚目の紙には丸。その丸の内側は窓の様に抜いてある。二枚目には、乍という古代文字が書いてある。見えているのは、その一部である(甲骨文字) |