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Talk-69 Ground cherry ほおずき

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2004年10月10日 6Fキャンバスボードに鉛筆淡彩  
 
 
Actually I have given up writing Gallery Talk all in English. Native ways of speech, vocabulary, …you know. It’s impossible for me. However, somehow, I wrote up what I’ve wanted to cry out for 40 years in English with Talk-75 after 30 years of studying. It is not as good or as natural as Japanese of course but I am content with it. By the way, what kind of story do you imagine when you see these three photos? Will your imagined story ever surpass my reality?Study Japanese for thirty years and you will be amazed reading Talk-69 as well as Talk-45, 59 and 68.
 
 
これは私が山茶花の作品で苦闘していた頃(Talk-68)のまた別のお話です。甥っ子の結婚式に参列するため取り敢えず制作を中断して東京に向かいました。式場に着いてみると、新郎新婦がこれまで大切にしてきたという思い出の品々が、そのビルの一角で展示されておりました。すぐさま一枚の絵が目に留まります。「ほう・・・、一体誰が?」近づいて良く覗いて見ると、なんとそこには私のサインがあるではないですか。まさか、私はこの絵を描いた覚えがない!
 
甥の話によると彼がまだ高校生だった頃、美術進学をするということで一度私を訪ねて来たことがあったと言います。その時に描いてくれたのがこの絵なのだという事でした。私はすっかり忘れておりましたが話を聞くうちに、そう言えば確かにそんな事があったような気がしてきました。サインと日付から察するにこの15年前、2004年10月10日の事には違いない。
 
・・・するといきなりスケッチ鉛筆を振りかざしたかと思うと「見てろ、絵と言うもんはな、こうやって描くのだ」と私が言ったかどうだか。多分言ってると思うな、なんかそんな気がする。そして妻が挿してあったのであろうテーブルのほおずきをばアッという間に描きあげて、最後に「頑張れ!」の一言でも添えてくれてやったのでしょう。出来栄えなんぞ確かめもしないで・・・。「アッという間に描きあげて」などと自分で言うべきことではない。それにいくら甥でも「くれてやった」はないだろう。そんなことはわかっています。私が言ったのではない。この絵がそのように語っていたのです。
 
 


この絵描きの傲慢を、しかし私は咎める事が出来ませんでした。

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