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Toshiyuki Watanabe Gallery

渡部 利之 アートギャラリー

PROFILE

1958年 山形県生まれ

*ミレー友好協会 正会員(日本支局常任委員)
*美術団体BESETO 常務理事
*スペイン国立 プラド美術館財団芸術家会員 
*日本藝術家連盟 理事

 ◯山形県美術展 受賞1回、入選3回(1994~2005年)

<2005年>(作品『春のハーモニー』)
 ◯最優秀作家大賞 受賞
 ◯蒙日芸術創世者大賞 受賞
 ◯テオフィロス芸術大賞 受賞
  モーツアルト生誕250周年記念 テオフィロス(神に愛されし者の意味のギリシャ語)
 ◯光のアーティスト グランプリ受賞
  モネ生誕80周年記念
 
<2006年> ☆著書『母のこと』日本自分史大賞 優秀賞 受賞
 ◯神聖芸術栄誉賞 受賞(作品『春のハーモーニー』)
 ◯世界平和最優秀作家賞 受賞(作品『春のハーモニー』)
 ◯BESETO 国際友誼賞 受賞(北京展)(作品『ふるさとの秋』)
 ◯レッドリボン芸術大賞 受賞(作品『秋のメロディ』)

<2007年>
 ◯国際平和芸術功労賞 受賞(作品『冬のプレリュード』)
 ◯フランス国民アート賞 受賞
  (作品『春のハーモニー』と『秋のメロディ』がボルドーワインのアートラベルになる)
 ◯メルボルン21世紀日本文化振興芸術賞 受賞
 ◯日独芸術友好大賞 受賞(作品『ふるさとへ続く道 ─想い出─ 』)
 ◯第49回ミレー友好協会フランス本部展 入選(作品『春のハーモニー』)
 ◯BESETO 洋画部門大賞(グランプリ)受賞(ソウル展)(作品『ふるさとへ続く道 ─光の中へ─ 』)
 ◯カサブランカ アートエキスポ大賞 受賞(作品『ふるさとへ続く道 ─愛に包まれて─』)
 ◯モンゴル国 和の宝珠美術館(ウランバートル)創立会員
  《特別仕様印刷画で永久収蔵》2007.8.11(作品『春のハーモニー』)

<2008年>
 ◯第50回記念 ミレー友好協会フランス本部展
  ボーモン・ハーグ(ミレーの生誕地)市長賞 受賞(作品『冬のプレリュード』)
 ◯OASIS パリ展 ル・サロン会長賞(マルソー賞)受賞(作品『ふるさと』)
 ◯BESETO 環太平洋亜細亜芸術大賞 受賞(東京展)(作品『春のハーモニー(原画)』P15号)
 ◯仏日風雅アートラベル 金賞受賞
  《フランス ベルシー美術館 永久収蔵》2008.9.21(ヨーロッパ文化遺産の日)
  (作品『ふるさとへ続く道』)
 ◯Grand Prix d‘Honneur des artist 2008
  2008年 世界最優秀作家大賞 受賞

<2009年>
 ◯Heart Art in TOKYO 2009 第12回エイズチャリティー美術展
  Most Valuable Artist 大賞 受賞(審査員特別最高賞)(作品『ふるさとの秋』)
 ◯地球環境芸術徳行功労賞 受賞(作品『ふるさと』)
 ◯国際芸術名誉賞 受賞(作品『春のハーモニー』)
 ◯世界基準国際芸術最高位賞 受賞(作品『春のハーモニー』)
 ◯第51回 ミレー友好協会フランス本部展 審査員特別賞 受賞
  同 日本国内展 大阪市長賞 受賞(作品『ふるさとの道』)
 ◯BESETO張傑大賞受賞(北京展) (作品『ふるさとへ続く道』)
 ◯タイ王室 ソムサワリ王女殿下大王冠賞受賞(『赤十字・永遠の愛』芸術展)
  (作品『ふるさとへ続く道ー愛に包まれてー』)

<2010年>
 ◯第52回ミレー友好協会フランス本部展 ヴァンセンヌ市長賞受賞
  同 日本国内展 秀作賞受賞(作品『ふるさとへ続く道ー希望の窓ー』)
  《名作『晩鐘』誕生150周年記念の年。本作品がフランス本部展のポスターに採用され、
   フランスを中心にヨーロッパでふるさとの作品として紹介される》
 ◯BESETO安鍈(金へんに英/アンエイ)大賞受賞 (ソウル展) (作品『ふるさとへ続く道ー愛がこぼれてー』)
 ◯新小国町誕生50周年記念《渡部利之 ふるさと絵画作品展》
              小国町役場特設ギャラリー 8/1~8/20
 ◯新小国町誕生50周年記念 特別文化功労表彰 (11月3日文化の日)
  *記念講演 演題『小国町を世界の人々の心のふるさとに』
 ◯母校 白沼小・中学校創立記念日 (11月17日)
  *記念講演 演題『ふるさとの思い出、そして これからのふるさとに期待すること』
 ◯平城遷都1300年記念 平成史上に残る日本芸術遺産作家
           信貴山玉蔵院神酒奉納 (作品『ふるさとの道』)

<2011年>
 ◯第53回ミレー友好協会フランス本部展 『優秀芸術家賞』受賞
  同 日本国内展(第19回)『北日本新聞社賞』(作品『ふるさとの秋』(F60号))
 ◯2011美術団体BESETO東京展 『審査員特別大賞』受賞(作品『秋のコンチェルト』(P15号))
 ◯『日本芸術大賞』受賞(作品『ふるさとの道』(F60号))

<2012年>
 ◯第54回ミレー友好協会フランス本部展『現代芸術賞』受賞
  同 日本国内展(第20回記念)『名古屋市教育委員会賞』受賞(作品『愛の祝福』F80号)
 ◯ミレー友好協会日本支局委員推挙
 ◯日本藝術家連盟理事推挙
 ◯日本藝術栄誉章受賞(日本藝術家連盟より)
      (これまでの作家活動に高い評価をいただいての受賞)

<2013年>
 ◯第55回ミレー友好協会フランス本部展『ボザール賞』受賞
   同 日本国内展(第21回)『秀作賞』受賞(作品『ふるさと―永遠の平安浄土―』F50号)
 ◯二十一世紀文化賞 受賞(日本藝術文化協会より)
      (これまでの発表作品に対して高い評価をいただいての受賞)
 ◯第19回BESETO美術祭東京展『BESETO永年貢献功労賞』受賞(作品『ふるさと―永遠(とわ)のきらめき―』P20号)

<2014年>
 ◯日本藝術文化遺産殿堂作家認定(日本藝術文化協会)(作品『ふるさと―永遠(とわ)のきらめき―』P20号)
 ◯河北町へ絵画(油彩画)ご寄贈(作品『希望の道』F30号)
 ◯第56回ミレー友好協会フランス本部展『会長賞』受賞
  同 日本国内展(第22回)入選(作品『愛する家族・レモン』S30号)
 ◯藝術文化功労賞 受賞<日本藝術家連盟より>ー創立15周年記念
  (副賞 菊の御紋入り金盃)(役員としての藝術文化振興の寄与に対しての栄誉)
 ◯河北町制施行60周年記念式典において表彰を受ける
  (感謝状と記念品)(河北町への作品『希望の道』ご寄贈に対して)

<2015年>
 ◯第57回 ミレー友好協会フランス本部展『協会賞』受賞
  同 日本国内展(第23回)『富山県知事賞』受賞
  (作品『ふるさとへ続く道 −清秋のかがやき−』P80号)
 ◯フランス パリ・マドレーヌ寺院〜恒久平和展〜選抜作家として出展 7.10〜7.31
  (作品『ふるさとへ続く道 -愛がこぼれて-』F6号)
 ◯ミレー友好協会 日本支局 常任委員推挙
 ◯第33回 京都新聞チャリティー美術作品展 出品
  (作品『ふるさと −永遠のかがやき−』F8号)
  2015(H.27).10.29〜11.2 京都高島屋グランドホール7階

<2016年>
 ◯第58回 ミレー友好協会フランス本部展『審査員特別賞』受賞
  同 日本国内展(第24回)『富山県射水市教育長賞』受賞
  (作品『ふるさと −あふれる愛に抱(いだ)かれて−』F50号)
 ◯第34回 京都新聞チャリティー美術作品展 出品
  (作品『金蓮花』21×30cm 色鉛筆画)
  2016(H.28).10.20〜10.25 京都高島屋グランドホール7階
 ◯タイ国王室チャクリー王朝栄誉作家 認定
  (作品『ふるさとへ続く道 −愛に包まれて−』P20号)

<2017年>
 ◯山形県立河北病院に作品ご寄贈 <緩和ケア病棟に展示>
  『愛と安らぎにつつまれて』(F30号)
  『愛とやさしさにつつまれて』(F30号)
 ◯第25回記念 ミレー友好協会 日本国内展
  『大阪市立美術館長奨励賞』受賞
  (作品『ふるさとの冬 -大いなる光につつまれて-』F50号)
 ◯ミレー友好協会日本支局 評議員 推挙
 ◯第35回 京都新聞チャリティー美術作品展 出品
  (作品『ふるさとの虹』26×36cm パステル画)
  2017(H.29).10.25〜30 京都高島屋グランドホール7階
 ◯『冬隣展』(作品『秋のコンチェルト』P15号)
  NHKみんなの広場 ふれあいホールギャラリー 11.14〜11.19
 ◯ドイツ・エアバッハ村(世界三大白ワイン産地)
  アートワインラベルに採用される
  (作品『ふるさとの道』F60号)

<2018年>
 ◯3名の美術評論家が推す2018注目作家展<美の視点>
  (作品『ふるさとの秋 -追憶-』F10号)
  2018(H.30).3.16〜3.20
  (公財)日中友好会館美術館
 ◯第26回 ミレー友好協会 日本国内展 入選
  (作品『ふるさと -愛とやさしさにつつまれて-』F50号)
 ◯日光東照宮奉納美術展 出品(日光東照宮 宮殿)
  2018(H.30)9.8〜9.11
  *日光東照宮地域貢献芸術殿堂作家に証される
  (作品『ふるさとの秋 -追憶-』F10号)
 ◯第36回 京都新聞チャリティー美術作品展 出品
  (作品『ふるさとの冬 -大いなる光につつまれて-』F8号)
  2018(H.30)10.24〜10.29 京都高島屋グランドホール7階
 ◯フランス・パリ “リンダファレルギャルリー” に選抜作品として出品
  OASIS特別展「日本美術-和魂洋才」2018.11.1〜12.5
  (作品『ふるさとへ続く道 -愛がこぼれて-』F6号)

<2019年>
 ◯第27回 ミレー友好協会 日本国内展『優秀賞』受賞
  (作品『ふるさとの虹』F50号)
  2019(H.31)4.16〜4.21 大阪市立美術館
 ◯日本藝術家連盟 特別功労者 表彰 令和元年5月1日
 ◯ “EMPギャラリー” 作品出品 令和元年8月20日〜9月15日

INFORMATION

渡部利之展

2010年8月1日 〜 2010年8月20日

小国町役場4階特設会場

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更新日:

渡部利之ふるさと絵画作品展

著書『母のこと』四六判上製本(2005.発刊) 創栄出版

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    作品名 春のハーモニー
    サイズ F80号
    完成年 2005年
    解 説 『春のハーモニー』について

     大自然のすべての命が輝き始める春。やわらかく明るい色彩のハーモニー(調和)。春のやさしい光があふれています。また、可憐に咲き乱れる山桜から、春のそよ風を受けて惜しげもなく花びらが舞い散っています。花びらは白い道にも散り敷かれ、ちょっとした花道となっております。そして、水色の空にはゆったりと白い雲。ああ、何と心安らぐ穏やかな美しい春の情景でありましょう。この白い道は、いったいどこに続いているのでしょう。歩いて行ってみたいなぁ。花びらを踏まないように気をつけながら─。何だか、涙がこぼれるような美しいハーモニー(合唱)が、まるで賛美歌のように清澄に聴こえて参ります。

     この絵は、そういった美しい春への憧憬(あこがれ)と礼讃、そして、自分自身に対する心の安らぎ、癒やしの願いを込めて描いた私の心象風景であります。
     この『春のハーモニー』を鑑賞される方の心が温かく、優しく、穏やかに安らかになり、少しでも癒やされれば幸いです。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとの道
    サイズ F60号
    完成年 2009年
    解 説 『ふるさとの道』について

     この情景は、私が生まれ育ったふるさとをモチーフに、心の中で昇華させた、初夏の心象風景です。
     この道は、幼い頃から数え切れないほど行き来した、温かい想い出がいっぱい詰まった道であり、また病に倒れた敬愛する母を背負いて歩んだ万感胸にこみあげてくる道でもあります。 この道の行く先には、大いなる希望と大いなる安らぎが待っております。
     この道は、まさに現世の平安浄土へと続く祈りの道であります。

     *本作品は、二十年余の歳月をかけて完成致しました。

    渡部 利之
    作品名 秋のメロディ
    サイズ F80号
    完成年 1996年
    解 説 『秋のメロディ』について

     澄み切った青空のもと、ふるさとへと続く道をクルマをゆっくりと走らせました。わがふるさとは、静かに盛秋を迎えていました。曲がりくねった川沿いの道を行くと、手前は陽陰ですが、その向こうの山は、太陽の光を受けてまぶしいほどに金色に輝いておりました。ああ、何という美しい光景でしょう。その神々しいほどの光り輝く錦秋の美しさに、私は思わず佇んで見とれてしまいました。そして、そこからは素敵なメロディが聴こえてくるようでした。私の心は大きな感動に満ち溢れました。

     そのような情景と心情を表現したのがこの一枚の絵であります。鑑賞される方とともにこの感動を分かち合えれば、こんなにうれしいことはありません。

    渡部 利之
    作品名 冬のプレリュード
    サイズ F30号
    画 材 2006年
    解 説 『冬のプレリュード』について

     私は、油絵を描き始めて二十年余りになりますが、冬の風景を描くのは初めてです。(構図の一部は実際の風景を参考にしましたが、色使いなどはすべて心象風景です)
    この冬の景色のもとになった場所を、私は昨年のある冬の日の午後から三時間ほど日の暮れるまで眺めてまいりました。その、あまりの荘厳な美しさに、その場を離れることができなかったのです。それほど大きく深い感動が心を満たした光景なのであります。
     とかく冬景色は、モノトーンの色彩になりがちですので、これもまた二十余年で初めて三色の空にしてみました。これまでの絵では、全てブルー系の単色の空(せいぜい白い雲がちょっと浮かぶくらい)でしたが、この度は、どうしても、ピンクとイエローを基調にし、そこに淡いブルーを加えた空にしてみたかったのです。そういうイメージが、私の心にきらめくように鮮やかに浮かんだのです。
     その美しい空と河岸のたたずまいをまるで鏡のように映し出す母なる河最上川の水面。この静かで美しく澄んだ風景から、バッハの前奏曲(プレリュード)にメロディを乗せた、“アヴェ・マリア”の旋律が聴こえてまいります。
     『冬のプレリュード』を静かに眺めていると、私の心はとても透明に、清らかに、安らかに、そして敬虔になってくるのです。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとへ続く道
    サイズ P15号
    完成年 1996年
    解 説 『ふるさとへ続く道』について

     テーマは、安らぎと静けさ、そしてふるさとへの郷愁です。
    この道は、私が生まれ育ったふるさとへと続いています。
    そして、この道は敬愛する母の心へと続く道でもあります。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとへと続く道 ─秋光─
    サイズ P15号
    完成年 2000年
    解 説 『ふるさとへと続く道 ─秋光─ 』について

     深まりゆく秋の日。ふるさとへの郷愁にかられ、二時間余りクルマを走らせて、私はふるさとの村へと続く素朴な道に辿り着きました。雲一つない澄みきった青空のもと、わがふるさとは静かに晩秋を迎えておりました。日陰の風景の向こうに見えるあふれんばかりの秋の光を浴びた山々の木々は、まるで命を燃やすかのように、その葉を惜しげもなく赤々と燃えあがらせておりました。まさに神々しいほどに─。私は言葉を失い、しばしその光景にくぎづけとなりました。ああ、何と美しい情景でありましょう。私は心が穏やかに安らかになり、透明になってその情景にとけ込んでいく自分を感じました。
     ああ、この道をあと数百メートルも行けば、ふるさとの村に着くのです。そして、この道はまた、敬愛する母の心へと続く道でもあります。
     私にとってこの一枚の絵は、まさにミレニアムにふさわしいかけがえのない作品です。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとへ続く道 ─愛に包まれて─
    サイズ P20号
    完成年 2007年
    解 説 『ふるさとへ続く道 ─愛に包まれて─』について

     この作品は、これまで描いてまいりました作品の心をさらに昇華させて“愛”という境地の表現に辿り着いた記念的作品であります。厳しい冬の雪と寒さに耐えて、その雪の重みで大きな枝を折られながらも、見事に数え切れないほどの美しい花を咲かせた桜の老木からは、命の限りその喜びを謳歌しながら芽吹いた春の大自然の草木に、こぼれるように愛があふれて花びらとなって降り注いでいるのです。そして、ふるさとへ続く坂道にも愛の花びらが散り敷かれて美しい花道となりました。ああ、私はこの道に足を踏み入れ、大自然の生命讃歌を聴きながら、まぶしいほどの新緑に目を輝かせ、大きな愛に包まれてゆっくりと歩いていくのです。私の心は限りなく透明になり、穏やかに安らかに優しくなり、まわりの世界と同化してゆきます。澄み切った美しいメロディを聴きながら。この道の先には、まさに現世の平安浄土があるのを確信しながら─。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとの秋
    サイズ P10号
    完成年 1995年
    解 説 『ふるさとの秋』について

     この絵は、平成六年(1994年)第四十九回山形県総合美術展におきまして、初入選の栄誉を得ました、記念すべき作品を15号サイズに製作いたしました作品であります。
     ここは、まさに私が生まれ育ったふるさとであります。十月も終わろうとしている頃、わがふるさとは静かに秋を迎えておりました。向こうに見える家も、木々のある風景も、遠くに見える山も、子どもの頃そのままです。今から三十年ほど前まで、この道の左下の黄金色の木々や草の生えているところに、私の家はありました。手前の杉の木も、道の先方にある杉の木も、今から六十年も前に父が植えたものが大きくなった姿であります。ああ、この道を、幼少から少年期にかけての私は、どれだけ行き来したことでしょう。時には母に手をひかれながら。時には友達とはしゃぎながら。時にはひとりしょんぼりと沈みながら。時にはうれしい心持ちでルンルンと自転車を走らせながら。時には涙をぽろぽろこぼして泣きながら。時には犬とたわむれながら。時には山の幸をポケットにいっぱいに詰め込んで意気揚々と─。書いても書いても書き尽くせないほどいろんなことがあり、いろんな思いをいっぱい抱いて通った道なのであります。
     この一枚の絵は、私の語り尽くせないほどの、ふるさとへの郷愁が詰め込まれた作品なのであります。

    渡部 利之
    作品名 ふるさと
    サイズ F10号
    完成年 1988年
    解 説 『ふるさと』について

    ふるさと。
    ふるさと。
     まぶたを閉じるといつも浮かんでくるのがこの光景です。
    今では住む人もいなくなってしまいましたが、私が幼少期から少年期までを過ごし、家族や友達との語り尽くせないほどの想い出のつまった小さな村であります。中央に見える黒っぽい屋根と白壁風の家が、今から三十年ほど前まであったわが家であります。時には優しい、また時には厳しい豊かな大自然に抱かれて(冬は雪が五メートルも積もる大豪雪の山里です)大自然の偉大さ、そして、まさに神が宿っていることを確信させていただいた大自然のほんとうの美しさを気づかせていただきました。そんな大自然とつつましく共生して生きる尊さも学ばせてもらいました。
     この道はふるさとの村に続いているとともに、慈愛に満ちた今は亡き母の心へと続いている道でもあります。
     ああ、この『ふるさと』の情景は、私個人のふるさとだけでなく、ご覧になられる世界中の方々の心のふるさとであってほしいと心から願います。

    渡部 利之
    作品名 ふるさとへ続く道 ―希望の窓―
    サイズ F50号
    完成年 2007年
    解 説 『ふるさとへ続く道>―希望の窓>―』について

    ふるさとへ続く道の途中に小さな峠があります。
    ある晴れた秋の日。
    峠道の頂上まで来ると、急に視界が開け、
    手前の陽陰の部分とは対照的に、
    陽のあたる向こう側の景色がまばゆいばかりに 輝いておりました。
    ああ、何という晴れやかで美しい光景でありましょう。
    それはまさに、この道を行くときっと大いなる希望が
    待っているような、まるで希望の窓の情景のように
    思えたのであります。
    そんな秋の静かな峠道の頂での深い感銘を表現したのがこの作品です。

    渡部 利之