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井上洋介個展- 境界 -

2020年12月7日 〜 2020年12月19日

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi

場所:東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1

TEL:03-5786-1505

FAX:03-5786-1506

このたび、Hideharu Fukasaku Gallery Roppongiでは、「井上洋介個展 -境界-」を開催致します。
井上洋介氏は、多摩美術大学で「美術」そして油彩技法を学びました。しかし学んでいくうちに「美術」という概念は本来、日本に存在しなかったことを知ったと語ります。
 「日本における「美術」とは、明治期に近代化政策の一環として西洋からもたらされた価値観にも関わらず、「美術」が自明のものであると思い込まれていた日本では現在においても日本的美術の概念が曖昧だと。日本的美術の在り方を探るため、西洋における絵画の概念(マチエール)と日本の伝統工芸(漆芸)を融合させたいと考える様になった。輪島で漆芸作品を観た時、人間技とは思えない繊細さ、その質感に強烈に感動し、このどれもが絵画として大きな可能性を秘めていると直感した。
今展について、西洋と東洋、絵画と工芸、あの世とこの世、生と死。今は2つに分かれているが本来は1つであったものたち。彼方側と此方側の境目はその2つを繋ぎ合わせる。私は断絶された世界を1つに繋いでいく。」と…。
 弊廊では3回目となる今回の展覧会は井上の絵画と工芸の融合した独自の世界観の更なる深化をみせてくれることでしょう。
繊細でありながらも力強い筆致、相反するようで密接につながっているテーマを追求する井上作品を、ご高覧頂ければ幸いです。