呼吸の部屋Rooms to Breathe
2021年3月5日 〜 2021年3月21日
The 5th Floor
場所:東京都台東区池之端 3-3-9 花園アレイ5F
セクシュアリティと自然に関する既成概念を柔軟に破裂させる3つの部屋
動植物との出会い
肉体や果物の色鮮やかな繁殖力と変異に転写された熱帯の豊かさ
融合と変容、それから生態学的相互作用や環境政治を再考
マルチメディアのザ・ライケン・バーを開き
屋上に繊維の沼を立ち上げ
フィジカルや精神的放浪意欲を称える
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部屋1:キャシー・ブルギ(Cathy Burghi)
部屋2:ザ・ライケン・バー(The Lichen Bar)
with エディン・ベレス(Edin Velez)
エマ・ディ・オリオ(Emma di Orio)
クラリス・ロビン(Clarisse Robin)
ゲイリー・ヒル(Gary Hill)
サイモン・フェイスフル(Simon Faithfull)
黎雨詩(Yushi Li)
ロバート・カエン(Robert Cahen)
部屋3:エディ・デュビアン(Edi Dubien)
屋上:温粥(Wenzhou)
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東京を拠点に活動するキュレーター・デュオS_Zは、フランス、ブラジル、アメリカ、イギリス、中国からアート作品を招き、フィジカルや精神的放浪意欲を称えるグループ展を開催します。
エディ・デュビアンと動植物との出会いによって、自然が身近に感じられ、動植物は彼の作品の中に生息してきています。キャシー・ブルギの絵から肉体や果物の色鮮やかな繁殖力と変異に転写された熱帯の豊かさが溢れ出てきます。『呼吸の部屋』は放浪意欲、それから融合と変容の実現可能性を称えています。
ザ・ライケン・バーは、S_Zによるプロジェクトで、クラリス・ロビン、黎雨詩、エマ・ディ・オリオの平面作品と、ゲイリー・ヒル、サイモン・フェイスフル、ロバート・カエン、エディン・ベレスのビデオを展示します。隠れ家のようなこの部屋自体は、複合的な生命体でもあります。屋上には、温粥による繊維の沼を立ち上げます。ドローイング、イラストレーション、ビデオ、写真などの作品が根を植え、光合成し、共生することで森になり、より長く成長していけるでしょう。
3つの部屋は、身体と自然に関する既成概念や制度的なアーティキュレーションを柔軟に破裂させます。取り込んだ作品たちは、生態学的相互作用、環境政治を再考し、セクシュアリティとジェンダーが、純粋に決定されたことではなく、複雑な生物学的、政治的な集合体として生まれ変わるプロセスであることを唱えます。種を超えたエコセクシュアリティの考察を可能にし、ポストヒューマンの身体性を含む愛のための倫理的・政治的開放を可能にしています。
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S_Z
S_Zは、Stephen Sarrazin(フランス/カナダ)と張洋宇(中国)のデュオであり、キュレーション、出版、学会などの活動に取り込んでいる。東京を拠点に国際的なアートスペースや美術機関とコラボレーションをし、マイクロプロジェクトおよび大規模なプロジェクトを企画してきている。https://szbureau.com/
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The 5th Floor
2020年2月、根津・池之端に誕生したオルタナティブスペース。元社員寮の均一的なようでそれぞれ異なる5階3部屋、あるいはバルコニーや屋上など特有の空間を活かす、意欲的なキュレーション主導のプログラムを発表する。また、展覧会に加え、地域大学によるワークショップや、国内外キュレーターを招請し展覧会を制作する「Curator in Residence」など、次世代のアーティスト・キュレーターの出現を支援する取り組むを行う。https://ja.the5thfloor.org
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作家プロフィール
エディ・デュビアン Edi Dubien
1963年にイッシー・レ・ムリノー(フランス)生まれ。1990年代に作品を発表し始め、2011年以降フランスのアートシーンで存在感を示し、2018年からGalerie Alain Gutharcに所属。絵画や彫刻などを制作し、孤独な子供時代の回想と割り当てられた性同一性の修正、そして動物や森の純粋に有機的な環境に浸りたいという深い願望は一貫したモチーフ。2020年に、リヨン現代美術館で大規模な個展が開催。https://www.edidubien.com/
キャシー・ブルギ Cathy Burghi
エスクエラ・ナシオナル・デ・ベラス・アルテス(ウルグアイ・モンテビデオ)とミナス・ジェライス連邦大学(ブラジル)でファインアートを学ぶ。2007年にフランスへ移住、そこで作品のスタイルを確立。文化的アイデンティティ、女性のアイデンティティ、メモリおよび移行などの分野に関心があり、ドローイング、インスタレーション、パフォーマンスなどを手掛けている。2006年以来、国際レベルのさまざまなサロン、ビエンナーレ、ギャラリー、および美術館で個展およびグループ展が開催。
ゲイリー・ヒル Gary Hill
1951年カリフォルニア州サンタモニカ(アメリカ)生まれ。1970年代初頭から、彫刻、音響、ビデオ、インスタレーション、パフォーマンスなど幅広いメディアを手掛ける。インターメディアアーティストであり、言語の物理性、共感覚、知覚の難問から存在論的空間や視聴者の双方向性に至るまで、さまざまな問題を探求し続け、世界中の美術館で作品を発表。https://garyhill.com/
ロバート・カエン Robert Cahen
ビデオアーティスト、ディレクター、作曲家として教育を受けた。さまざまなアートカテゴリのジャンクションから生まれたビデオ制作および電子楽器のパイオニア。ORTF(フランス放送協会)の研究部門でミュジーク・コンクレートの作曲を学んだ後、1971年にパリ国立高等音楽・舞踊学校を卒業し、ORTFの音楽研究グループの作曲家になり、音楽だけでなく、ビジュアルの分野でも実験、創造を続けてきた。1970年からミュジーク・コンクレートの技術的および言語学的実験をビデオに適用してきている。http://robertcahen.com/
サイモン・フェイスフル Simon Faithfull
オックスフォードシャー州イプスデン(アメリカ)のユートピアコミュニティであるブレイジャーズパークで生まれ。セントラルセントマーチンズとレディング大学を卒業。ビデオ、デジタルドローイング、インスタレーション、ライティングなどを手掛ける。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンに属するスレード美術学校の准教授である。https://www.simonfaithfull.org/
エディン・ベレス Edin Velez
プエルトリコ出身。プエルトリコ大学とプエルトリコ文化研究所の美術学校で絵画を学ぶ。1970年、マーシャル・マクルーハンの著作に触発されて、アートとしての動画の可能性を探求するためにニューヨークに移り、メディアアートのパイオニアの1人になった。 https://www.edinvelez.com/
クラリス・ロビン Clarisse Robin
フランス出身。イラストレーターであり、10年以上にわたって児童書を手掛けてきた。アーティストとしては身体表現のタブーに挑戦し、写真とデジタルイラストレーションを組み合わせ、一見魅惑的な自画像シリーズを作成している。
黎雨詩 Yushi Li
中国出身。ロンドンを拠点に活動。王立芸術大学で芸術と人文科学の博士課程在学。主に写真を制作し、発表している。2018年にBloomberg New Contemporariesに選ばれ、2019年に100 RPS Hundred Heroinesにノミネートされた。マルメとロンドンで個展が開催。性別、欲望、セクシュアリティに関連する視線の問題に取り組んでおり、デジタルソーシャルネットワークにおけるエロティックな主体としての男性の表現について考察している。https://yushi.li/
エマ・ディ・オリオ Emma di Orio
レユニオン島(フランス)出身。団体「Cosmic Girl」の創立・運営者。Beaux Arts du Portを卒業した後、美術講演者および文化メディエーターとして多くのNPOに携わってきた。「Cosmic Girl」を通じて若者と協力しながらテキスタイルのリサイクルについてのワークショップを開催し、2012年以来共同リサイクルショップを運営している。アートとファッションの間手掛け、ドローイングを中心にした絵画、セリグラフィー、印刷、ストリートアート、そして最近ではタトゥーアートを制作している。
温粥 Wenzhou
中国出身。厦門大学でビジュアルコミュニケーションを学ぶ。エコロジーの概念を取り込んだ手法でファイバーアートとファッションデザインを手掛ける。「敏感でラフ。感覚はしばしば周りの圧倒的で成長している力によって捕らえられる。それを純粋な繊維の言語で完全に表現することを追求している。」
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展覧会概要
会期 2021年3月5日(金)—2021年3月21日(日)
休館日 月曜日
開館時間 12:00-18:00
観覧料 無料
会場 The 5th Floor(〒110-0008 東京都台東区池之端 3-3-9 花園アレイ5F)
主催 S_Z
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お問い合わせ
張洋宇(チョウ ヤンユ)
E-MAIL: szptp1401@gmail.com
HP:S_Z(https://szbureau.com/)
The 5th Floor(https://ja.the5thfloor.org)
※開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。