額賀苑子-森の表皮-
2021年7月9日 〜 2021年7月24日
Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
場所:東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1
TEL:03-5786-1505
FAX:03-5786-1506
この度、Hideharu Fukaskaku Gallery Roppongi では、「額賀苑子 -森の表皮-」展を開催致します。
額賀苑子は陶やテラコッタを主な素材として用いて、人として生きていく上で抱えざるを得ない矛盾やズレへと向かう表現を人体という古典的、かつ普遍的なモチーフを用いて探求しています。近年は実体と表層、意識と無意識、ペルソナとアニマなど相対する2つの価値観を行き来するような造形作品を制作する彫刻家です。姉妹ミュージアムであるFEI ART MUSEUM YOKOHAMAでのグループ展の参加、弊廊では2回目の個展となります。
本展開催にあたり、作家は次のようにコメントしています。
「人やもの、動物と対峙する時、表皮と内面の間にあるさまざまな隔たりについて考える。頬に触れた視線は、真皮にたどり着くことはなく、かたちの表層をうろうろとさまよい、しばらくの後、なすすべなく逸らされる。その眼差しのあてどない旅をかたちにする試みとして作品を制作する。」と。
存在や知覚の危うさ、つかみきれなさをどうにか掌握するために制作すると語る額賀さんの作品はバーチャルな情報が増え、実存が希薄になりがちな現代において彫刻という実存感が強いメディアに曖昧さや割り切れなさを含ませようとする事で不思議な実在感が増し、鑑賞者に存在の再考を促します。陶独自の美しさとともにものの本質を考えさせてくれます。多くの方にご高覧頂ければ幸いです。