蔑された小さな命ABANDONED FROM CITY
2021年9月16日 〜 2021年9月26日
gallery hydrangea
場所:東京都墨田区東向島1-3-5 gallery hydrangea
東京墨田区にある、「未知の物語の創造」をコンセプトとした現代美術を扱う画廊「gallery hydrangea」にて、日本画家の萩原和奈可による展覧会「蔑された小さな命」を開催いたします。
ゴキブリやカラスなどの害虫害獣として忌避されがちなものたちを、都会へ届くアートに翻訳し「嫌われ者をヒーローにする」日本画家、萩原和奈可。
特徴的な造形を純粋に楽しめるようシルエットを強調する、あるいは墨と箔を用いた陰影により悍ましさを厳かさへ昇華し印象付ける萩原の作品は、嫌われ者が主役となる独自の世界を感じさせます。
「蔑された小さな命」は、萩原にとって創作の根源に踏み込むものです。
「蔑する」とは、存在をないがしろにするという意味です。萩原の描く害虫害獣は、整備された清潔感ある都市において駆除されゴミとして排除される、まさに蔑された存在です。本展示を通じて、人間社会での嫌われものたちが単なるゴミでなく、確かな美しさを秘めていることを皆様にも感じていただければ幸いです。