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張騰遠 Chang Teng-Yuan / Multiplication

2022年11月5日 〜 2022年12月3日

Gallery Nomart

場所:大阪府大阪市城東区永田3丁目5番22号

TEL:06-6964-2323

FAX:06-6967-3042

張騰遠 Chang Teng-Yuan / Multiplication
個展
 
2022年11月5日(土) – 12月3日(土)
13:00 – 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holidays
 
会場:Gallery Nomart (ギャラリーノマル)
536-0022 大阪市城東区永田3丁目5番22号
 
展覧会詳細:
https://www.nomart.co.jp/exhibition/detail.php?exhCode=0197
 
■初日音楽ライブ: Multiplication
 2022.11.5 sat, open 19:30 / start 19:45
 料金:前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500円 *予約制
 出演:山本精一 Guitar, Wamei (Sarry821) Hurdy gurdy / Synthesizer, sara (.es) Piano
    *Special guest: Parrotmans
ご予約、お問い合わせ:info@nomart.co.jpまたは06-6964-2323
 
 
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
 
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国際的な注目を集めるChang Teng-Yuanノマル5度目の個展
壁画、版画、ソフビー増殖・変容し続ける圧巻のパロットマンワールド!

国立台湾美術館での個展や台湾ビエンナーレへの選出など、着実にフィールドを広げ国際的な注目を獲得しつつある台湾人若手アーティスト張騰遠(Chang Teng-Yuan)。近年では活動の場をヨーロッパにも広げ、さらなる飛躍が期待されています。

Chang作品に登場するキャラクター「パロットマン(Parrot Man)」は、人類滅亡後の未来の地球で、遺跡となった文明を調査するエイリアンであり、人間の模倣は出来ても、感情や意味までは理解出来ないオウム達です。遠い未来から現代の人間を研究するパロットマンたちの行動を鑑賞する時、我々は俯瞰的に現代社会について再考することになります。

これまでノマルとChangは、コラボレーションによって作品を発表してきました。今展でノマルが提案したタイトルは「Multiplication」ー“増殖”。4年ぶりとなる来日で、Changは美術史をオマージュした巨大なウォールペインティングに挑戦。さらにそれが版画となって増殖します。調査員であるパロットマン自身も、大量のソフビ人形として出現し、圧巻の空間を作り上げます。
パロットマンの視点を借りて、観客に既成概念への再考を問いかけ続けてきたChangが、2022年の今描き出す現在進行形のカオス。
この機会に是非ともご取材、ご高覧くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 
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[Artist Statement]
 
Multiplication
 
他のフィクションの主人公と同じように、パロットマンは終末を迎えた地球にやってくるという目的があります。それは人類が築いた文明がどのように滅びていったかを理解するためです。
パロットマンは人間の行動を模倣することで、文明における人類の様々な行動を理解しようとし、その結果はファイルに記録され、未来への情報提供だけでなく、終末後の地球で新しい種を育成するための基礎資料として使用されます。
 
パロットマンチーム『Everywhere』による、終末の地球の調査報告書(抜粋):
1、ある時期、人間の間で流行っていた風変わりな服があった。最初は無地だった鼻と口を覆うデザインの布地は、後に独自の模様をプリントするようになった。一部の人間は、白いツナギを着るのを好んで、他の人間に栄養剤を吹きかけていた。 しかし、このトレンドは数年で衰退してしまった。
2、花火は人類社会の伝統であり、数十年に一度、盛大な花火大会が開催される。 花火が上がる場所は定かではない。文献によると、ある時はアジアで、ある時はヨーロッパで、場所を特定する方法はまだ解明されていないが、あるパターンを観察することは可能である。というのは、花火は自分の居場所ではなく他のところへ打ち上げることを好まれる。それはおそらく、隣人と楽しみを共有するためだろう。やはり花火は魅力的でまぶしく、多くの人間が魅了されるのだ。
3、人間社会で「移動しない」ことが流行っている時期があった。 かつては飛行機で大陸を行き来していたが、ある年を境に、同じ場所に留まることが流行するようになった。大陸間の往来をやめた人類もいれば、自分の居住区外へ行かなくなった人類も、単に自分の家に引きこもる人類もいる。その原因を探るため、その年の太陽と地球の関係を調査しているところだ。
小さな結論:人類の行動する理由は、銀河を理解するより難しいようだ。なぜなら、人間は感情的な存在だからだ。
 
NOMARTでの発表では、毎回「パロットマンの活動の進捗報告」という観点から、展覧会の全体構成をイメージしています。 ここ数年、疫病や戦争などで世界的に生活リズムが大きく変化し、その間にも、私たちは必死に適応・調節することで、少しずつ自分たちの生活ペースを整えてきたのだと思います。 袋の中でぐちゃぐちゃになったケーブルを、ゆっくりとまっすぐな状態に戻していくと、突然すべてが変わったのだと気付くような感じでした。
2022年の年末に、この2、3年間で自分がどう感じていたかをゆっくり整理したところ、この感覚こそがマルチプリケーションだったのです。 このカオスの時代に、あらゆるもののぶつかり合いにより、物事の個体の増殖とそれによる変化の意味を含めたマルチプリケーションが生じ、やがて想像を超えた世界が出現するのです。
 
チャン テンユァン Chang Teng-Yuan
 

 
[同時開催]
city gallery 2320 (神戸)
citygallery2320 コレクションと新作版画
2022.11.6 sun – 11.20 sun 12:00 – 19:00 (水・木・金休廊)
http://citygallery2320.com