テラダヒデジ個展『民が』
2025年10月4日 〜 2025年11月9日
一初
場所:岡山県岡山市北区建部町中田171
TEL:086-280-1047
テラダヒデジ個展『民が』
会期| 2025年10月4日[土]〜11月9日[日]
会場| 一初(ippatsu)
〒709-3132 岡山県岡山市北区建部町中田171
営業時間:12:00〜17:00(定休日:水・木)
TEL:086-280-1047
Instagram:@ippatsu
民が生き、民が踊る。
見えざる記憶に触れる、祈りのかたち。
暮らしの中に息づく行事や信仰は、民が大切に守り継いできた生活の一部です。
本展『民が』では、そうした営みに宿る無名の力――「民」を主役に据えた作品群を展示いたします。
中心となるのは、盆踊り以前の原初的な踊りを想像し、型のない自由な舞として描いたシリーズ《ODOLI》。
顔を持たない大衆としての「民」の姿を、軽やかで奔放な線と形で表現します。
かつての祈りと今の感覚が交差するとき、そこに立ち上がる「日本」の気配を、ぜひ会場で体感してください。
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アーティスト・プロフィール|テラダヒデジ
日本の暦や行事、風習など、暮らしの中に息づく民俗的な営みに焦点をあて、そこに込められた祈りや願いをくみ取りながら作品を制作。
史料に記された風景や祈りの形に心を寄せながら、見えないけれど確かに存在する「民」の感覚を、現代の視点で描き出す。
出発点は、文字を描くことにあり、とりわけ漢字のかたちと意味の揺らぎに着目。意味を担う記号としての「漢字」を解体し、かろうじて原型をとどめたかたちへと再構成する試みを重ねてきた。読み慣れたはずの文字に違和感を抱いたことが、「当たり前に読める」という漢字文化への無意識の深さ、そしてそれが私たちの中に宿る文化的な記憶によるものであるという気づきへとつながる。
その表現は次第に絵画へと広がり、絵と文字、かたちと意味のあわいを行き来しながら、時間の層をまとった日本の民衆文化の気配をすくい上げ、見る人それぞれの中に眠る「日本」がふと呼び起こされるような作品を作り続けている。
instagram:https://instagram.com/hideji_t