特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」模様は吉祥の形。繊細な筆でうつわを埋め尽くす。
2025年10月11日 〜 2025年12月14日
滋賀県立陶芸の森 陶芸館
場所:滋賀県甲賀市勅旨2188-7
TEL:0748-83-0909
FAX:0748-83-1193
■展覧会概要
「九谷赤絵」とは、九谷焼の様式の中で、赤と金の細密描写を特徴とする絢爛豪華なやきものです。
九谷焼の赤絵は、石川県加賀市に開窯した「再興九谷」の宮本屋窯(1832~1859)で大成されました。宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いた点が特徴です。また画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自の表現を広げました。とりわけ、主画工・飯田屋八郎右衛門(1801~48)が、細密描写に優れた手腕を発揮しました。
「九谷赤絵といえば宮本屋窯」と呼ばれ、その絵付は極めて繊細で、完成に多くの時間を要するため現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会がありませんでした。
本展では、細密描写という高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々をご覧いただきます。
■開催時間
9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■休館日
毎週月曜日(10月13日・11月3日・11月24日(月・祝)は開館し、翌日振替休館)
■入館料
一般:900円(720円)/大学生:720円(570円)/高校生以下 無料 ※( )内は20人以上の団体料金
■関連行事
(1)体験講座「赤絵で吉祥豆皿に絵付けをしよう」【事前申込・抽選制・有料】
・講 師:福島武山氏(九谷焼伝統工芸士)
・日 時:2025(令和7)年11月22日(土) 10時~12時
(2)福島武山氏(九谷焼伝統工芸士)による絵付け実演見学【先着順・無料】
・日 時:2025(令和7)年11月22日(土) ①13時30分~ ②14時~
・場 所:陶芸館ロビー
(3)ギャラリートーク【申込不要・入場券要】
・日 時:2025(令和7)年10月25日(土)、11月9日(日)、12月7日(日)
*各日とも13時30分~(40分程度)
(4)同時開催
京都市立芸術大学との連携企画展「再現実験からみるワグネルと旭焼」[入場無料]
・会 期:2025(令和7)年10月11日(日)~12月14日(日)
・会 場:陶芸館ギャラリー
(5)ここでもみられる“陶芸の森 コレクション展”
シリーズ・近江のやきものⅡ「湖東焼・湖南焼-華麗なる赤絵の世界」[入場無料]
・会 期:2025(令和7)年10月25日(土)~2026(令和8)年1月11日(日)
・会 場:甲賀市土山歴史民俗資料館